子供の将来のことを考えると、早い段階から塾に通わせることはいいことです。ただ、子供に合った塾で学ばせてあげないと、塾に通っても学力向上などの結果につなげることはできません。では、どうすれば失敗せずに子供に合った学習塾を選べるのでしょうか?
学習塾の選び方
学習塾は、学習する目的、形態、形式を考えて選ぶ必要があります。
目的で選ぶ
・学校のテスト対策
学校で行われる定期テスト対策のための塾です。ほとんどの場合、地域にある地元密着型の塾を選ぶことになるでしょう。定期テストの直前に、地域の学校に合わせた特別な授業を行う塾もたくさんあります。
・受験対策
受験対策は、ほとんどの場合、予備校の役割です。志望校特化型のコースや、難関校の入試を突破するための特別なコースなど、予備校によりさまざまな受験対策コースが提供されています。
形態で選ぶ
・塾
一般的な街の塾で、小学生から高校生までが対象です。学校のテストを意識した、比較的少人数のクラス制で授業が行われることが多いようです。講師は地元の大学生が多いため、講師のクオリティが安定しないというデメリットがあります。
・予備校
高校生や浪人生向けの、大学入試に備えるための塾です。ほとんどの場合、大学のような大人数の講義形式で授業が進められるため、あくまで一方通行の授業になります。
形式で選ぶ
・集団指導
高校の教室や大学の講義のように、数十人から多い場合は数百人の生徒が同時に学ぶ形式の授業です。大手塾、地方塾の多くが取り入れている形式の授業で、ほかの子供たちと競い合ってがんばれる子供に向きます。
・少人数指導
2人~数十人程度の生徒を、1人の講師が指導する形式が少人数指導です。授業の中でわからないことがあっても講師に質問しやすいというメリットがあります。ただ、アルバイトの講師が指導を担当していることも多いので、講師の質を見極める必要はあるでしょう。
塾選びで失敗しないためのポイント
塾選びにおいては、失敗しないために押さえておくべきポイントがあります。
「友達が通っている」で選ばない
特に小中学生の子供は、友達が通っていることを理由にその塾に通いたいと言い出すことがあります。ただ、塾選択のポイントは「子供に合っているかどうか」ですから、これだけで安直に決めてしまうことは避けましょう。
通いやすいことは重要
学校や習い事、普段の生活をすべて考慮したうえで、通いやすい場所にある塾を選ぶことが大切です。もちろん、周辺の治安についても考慮しましょう。
体験授業を受けさせる
子供にとって理想的な塾が見つかったら、塾を実際に見学し、体験授業を受けてから正式に申し込みましょう。親がいい塾だと感じても、実際に子供に授業を受けさせるとまた感じ方は違うものです。