大学受験では、戦略が大切です。
どの大学を目指すのか。
どの科目で点数を取るのか。
どの教材を使うのか。
いつまでに基礎を固めるのか。
いつから過去問に入るのか。
どの模試を目安にするのか。
こうした戦略なしに、ただ何となく勉強していても、合格に近づくことは難しくなります。
ただし、ここで一つ更に大切なことがあります。
それは、
どれだけ良い戦略があっても、実行されなければ意味がない
ということです。
戦略は、実行されて初めて意味を持つ
勉強計画を立てることは大切です。
志望校から逆算して、今やるべきことを決めること。
今の成績を見て、優先順位をつけること。
苦手科目をどう克服するか考えること。
夏までに何を終わらせるか決めること。
これらは、大学受験においてとても重要です。
しかし、どれだけ丁寧に計画を立てても、それを実行しなければ成果にはつながりません。
英単語を毎日覚える。
英文法を繰り返す。
数学の基本問題を解き直す。
古文単語を積み上げる。
模試の復習をする。
決めた時間に塾へ来る。
決めた課題をやり切る。
こうした日々の行動があって、初めて戦略は力を持ちます。
受験勉強は、頭の中で考えているだけでは変わりません。
実際に机に向かい、手を動かし、間違え、直し、覚え直し、また解く。
その繰り返しの中で、少しずつ力がついていきます。
疑いながらの実行では、成果が出にくい
ただ、もう一つ難しい問題があります。
それは、形だけ実行していても、心のどこかで疑い続けていると、成果が出にくいということです。
「本当にこのやり方でいいのかな」
「この教材で合っているのかな」
「もっと別の方法があるんじゃないかな」
「この塾の方針で大丈夫なのかな」
「言われた通りにやって意味があるのかな」
もちろん、疑問を持つこと自体は悪いことではありません。
むしろ、何も考えずに言われたことだけをするより、自分で考えることは大切です。
ただし、疑問と不信は違います。
必要な確認をした上で、それでもずっと疑いながら勉強していると、行動に力が入りません。
やると決めたはずなのに、どこかで迷っている。
取り組んでいるようで、集中しきれていない。
少しうまくいかないと、すぐ別の方法を探してしまう。
結果が出る前に、やり方を変えてしまう。
この状態では、勉強が積み上がりません。
大学受験では、正しい方向に向かって、一定期間やり切ることが必要です。
途中で不安になることはあります。
本当に伸びるのか分からなくなる時期もあります。
模試の結果がすぐに上がらず、焦ることもあります。
それでも、必要なことを信じて続ける期間がなければ、成績はなかなか変わりません。
信じるとは、思考停止することではない
ここで誤解してほしくないのは、「信じる」とは、何も考えずに従うことではないということです。
合わない勉強法を無理に続けること。
明らかに成果が出ていないのに見直さないこと。
自分の状態を無視して根性だけで押し切ること。
これは、信じることではありません。
本当に大切なのは、
確認する。
納得する。
やると決める。
一定期間やり切る。
結果を見て修正する。
この流れです。
最初から何でも疑わずに受け入れる必要はありません。
でも、一度納得して「これでいこう」と決めたなら、その期間は本気で実行することが大切です。
中途半端に疑いながらやるのではなく、まずは信じてやり切ってみる。
その上で、結果を見て必要なら修正する。
これが、大学受験における現実的な信じ方だと思います。
信頼がないまま進むと、前向きな時間になりにくい
生徒本人が塾を信じられない。
保護者の方が塾の方針を信じられない。
塾側も、本人が本気で向き合っているのか分からない。
この状態のまま受験勉強を進めても、良い時間にはなりにくいです。
本人は迷いながら勉強することになります。
保護者の方は不安を抱え続けることになります。
塾側も、どこまで踏み込んでよいのか判断が難しくなります。
結果として、関わる全員にとって、前向きな努力の時間になりにくくなります。
大学受験は、本人だけで完結するものではありません。
本人の努力。
保護者の支え。
塾の方針。
日々の環境。
進路に対する対話。
これらが同じ方向を向いている時、受験勉強は前に進みやすくなります。
逆に、それぞれが違う方向を見ていると、どれだけ時間をかけても力が分散してしまいます。
受験で必要なのは、「納得して進むこと」
シン塾では、生徒に対して、ただ言われたことをやってほしいとは考えていません。
なぜこの教材を使うのか。
なぜ今は基礎を固める必要があるのか。
なぜこの時期に英単語を優先するのか。
なぜ過去問に入る前にやるべきことがあるのか。
なぜ志望校から逆算する必要があるのか。
できる限り、理由を伝えたいと思っています。
理由が分からないまま勉強するのは苦しいものです。
でも、理由が分かれば、同じ勉強でも意味が変わります。
「やらされている勉強」ではなく、
「自分の合格に必要な勉強」になるからです。
大学受験で大切なのは、盲目的に信じることではありません。
自分の目標に対して、今やるべきことを理解し、納得し、その上で信じて実行することです。
保護者の方へ
保護者の方にとって、大学受験は不安が大きいものです。
本当にこの勉強で大丈夫なのか。
今の塾でよいのか。
本人はちゃんと分かっているのか。
志望校に間に合うのか。
もっと別の方法があるのではないか。
そう感じるのは自然なことです。
大切なお子さまの進路だからこそ、不安になるのは当然です。
ただ、その不安が本人に強く伝わりすぎると、本人も迷いやすくなります。
「これでいいのかな」
「親は不安そうだな」
「やっぱり自分は無理なのかな」
そう感じてしまうこともあります。
だからこそ、必要な確認は遠慮なくしていただければと思います。
不安な点。
分からない点。
今後の方針。
志望校までの距離。
家庭での様子。
こうしたことは、きちんと共有しながら進めるべきです。
ただし、確認した上で方針が決まったなら、本人が前を向いて実行できるように、周囲の大人も同じ方向を向くことが大切です。
受験生にとって一番必要なのは、迷い続ける環境ではなく、前に進める環境です。
高校生・高卒生へ
受験勉強をしていると、不安になることはあります。
本当に伸びるのか。
このままで間に合うのか。
志望校を変えた方がいいのか。
周りはもっと進んでいるのではないか。
そう思う日もあると思います。
でも、いつも不安に振り回されていると、勉強は前に進みません。
大切なのは、不安をゼロにすることではありません。
不安があっても、今日やるべきことをやることです。
そして、自分で決めた方針を、一定期間は信じて実行することです。
成績は、毎日分かりやすく伸びるわけではありません。
昨日覚えた英単語が、今日すぐ模試の点数になるわけではありません。
今日解いた数学の問題が、明日すぐ偏差値に反映されるわけではありません。
復習した内容が、すぐに結果として見えるわけではありません。
でも、見えないところで力は積み上がっています。
その積み上げを信じて続けられるかどうか。
そこに、大学受験の大きな差があります。
最後に
大学受験には、戦略が必要です。
しかし、戦略だけでは合格できません。
戦略を信じて、実行する力が必要です。
疑問を持つことは大切です。
確認することも大切です。
必要に応じて修正することも大切です。
でも、一度やると決めたなら、まずは本気でやってみること。
疑いながら中途半端に進むのではなく、納得した上で、信じて実行すること。
それが、受験勉強を前に進めます。
大学受験は、ただ知識を増やす時間ではありません。
自分で決めたことを信じてやり切る力を育てる時間でもあります。
その力は、大学受験が終わったあとも、人生の中で何度も自分を支えてくれるはずです。
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シン塾代表 三谷知廣
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