8月も終わりに近づき、いよいよ9月が始まります。
8月も終わりに近づき、いよいよ9月が始まります。
夏休みは、受験生にとって大きな時間でした。
朝から夜まで勉強できた人。
自習室で長時間取り組んだ人。
苦手科目に向き合った人。
過去問を始め、志望校との距離を見始めた人。
思うように進まず、それでも何とか立て直そうとした人。
それぞれの夏があったと思います。
ただ、9月に入ると、受験勉強はまた少し違う段階に入ります。
夏休みのように、自由に勉強できる時間は大きく減ります。
学校の授業が始まります。
定期テストや模試もあります。
学校行事が入る人もいます。
推薦入試に向けた動きも本格化していきます。
夏と同じ感覚で勉強しようとしても、うまくいかないことがあります。
だからこそ、9月に向けて大切なのは、気持ちを切り替えることです。
自由に使える時間は大幅に短くなる
夏休みは、まとまった勉強時間を取りやすい時期でした。
朝から塾に来る。
長時間自習する。
苦手科目にまとまった時間を使う。
一日単位で勉強計画を組む。
こうしたことができた人も多かったと思います。
しかし、9月からはそうはいきません。
学校が始まれば、日中の時間は学校に使われます。
帰ってからの時間、塾に来てからの時間、寝るまでの時間。
その限られた時間の中で、何をするかを決めなければいけません。
夏休みのように、
「今日は何をしようかな」
と考えている余裕は少なくなります。
9月以降は、時間が少ないからこそ、優先順位がより大切になります。
学校の雰囲気も変わっていく
9月に入ると、学校の雰囲気も少しずつ変わっていきます。
特に、指定校推薦の話が本格化してくる時期です。
指定校推薦で進路が決まりそうな人が出てくる。
学校の中で、受験への向き合い方に差が出てくる。
一般入試組と推薦入試組で、空気感が少し変わってくる。
周りの様子を見て、焦ったり、迷ったりする人も出てくる。
これは、良い悪いだけでは語れません。
指定校推薦は、一つの大切な進路選択です。
学校生活を頑張ってきた結果として、推薦のチャンスを得る人もいます。
それ自体は、とても価値のあることです。
一方で、一般入試で受験する人にとっては、周りの空気に影響されやすい時期でもあります。
「もう進路が決まりそうな人がいる」
「自分だけまだ頑張らないといけない」
「周りが少し緩んできたように見える」
「このまま一般入試で本当に大丈夫なのか」
そう感じることもあるかもしれません。
でも、ここで周りに引っ張られすぎてはいけません。
大切なのは、自分の受験です。
自分がどの大学を目指しているのか。
どの方式で受験するのか。
今の自分に何が必要なのか。
そのために、今日何をするべきなのか。
そこに戻ることです。
公募推薦が現実味を帯びてくる
9月以降は、公募推薦も一気に現実味を帯びてきます。
これまで何となく選択肢の一つだったものが、
「実際に出願するのか」
「どの大学を受けるのか」
「一般入試とのバランスをどうするのか」
「公募推薦の対策にどれくらい時間を使うのか」
という具体的な話になっていきます。
ここで大切なのは、焦って全部を追いかけすぎないことです。
公募推薦も大切です。
ただし、公募推薦だけに偏りすぎて、一般入試に必要な勉強が崩れてしまうのも危険です。
逆に、一般入試だけを見すぎて、公募推薦の準備が中途半端になることもあります。
受験方式が増えるということは、チャンスが増える一方で、考えることも増えるということです。
だからこそ、9月以降は戦略が大切になります。
何を受けるのか。
どこに時間を使うのか。
何を優先するのか。
何を今は深追いしすぎないのか。
一人ひとり、状況に合わせて判断していく必要があります。
9月以降は優先順位を決めることが大切
9月以降の勉強で大切なのは「優先順位」です。
時間が限られるからこそ、全部を同じ重さでやろうとすると苦しくなります。
特に大切なのは英語(と数学)です。
文系であっても、英語は多くの大学で重要になります。
理系であれば、英語・数学に加えて、理科も大きな柱になります。
もちろん、国語や社会も大切です。
ただ、英語や数学のような積み重ねの科目は、短期間で一気に仕上げるのが難しい科目です。
だからこそ、9月以降も毎日触れ続ける必要があります。
英単語。
英文法。
英文解釈。
長文読解。
数学の典型問題。
理系なら理科の基礎確認と演習。
これらを、限られた時間の中でどう積み上げるか。
ここが大切です。
「今日は時間がないから何もしない」ではなく、時間がない日でも何をするのかを決めておく。
その積み重ねが、秋以降の差になります。
隙間時間も受験勉強の一部になる
9月以降は、まとまった時間だけで勉強しようとすると足りなくなります。
だからこそ、隙間時間の使い方が大切です。
移動時間。
学校の休み時間。
塾に来る前の時間。
授業の合間。
寝る前の数分。
朝起きてからの短い時間。
こうした時間をどう使うかで、積み上がる量は大きく変わります。
もちろん、すべての時間を完璧に勉強に使う必要はありません。
人間なので、休む時間も必要です。
ただ、受験生である以上、
「短い時間だから意味がない」
とは考えない方がいいです。
英単語を10個見る。
古文単語を確認する。
化学の暗記事項を見直す。
日本史や世界史の一問一答を進める。
数学の公式や解法を確認する。
数分でも、積み重ねれば大きくなります。
受験勉強は、まとまった時間だけで作るものではありません。
隙間時間の積み重ねも、確実に力になります。
シーンごとにやる勉強を決めておく
9月以降は、勉強する場面ごとに、やる内容を決めておくことも大切です。
たとえば、
移動時間は英単語。
学校の休み時間は古文単語。
塾では数学や英語長文など、集中力が必要な勉強。
家に帰ってからは暗記系の確認。
寝る前はその日に覚えたものの見直し。
このように、シーンごとにやることを決めておくと、迷う時間が減ります。
受験勉強で意外ともったいないのは、
「何をしようかな」
と考えている時間です。
時間がある時期ならまだよいかもしれません。
しかし、9月以降は自由に使える時間が限られます。
だからこそ、
この場所ではこれをやる。
この時間にはこれをやる。
疲れている時はこれをやる。
集中できる時はこれをやる。
というように、あらかじめ決めておくことが大切です。
勉強は、やる気が出てから始めるものではありません。
やることが決まっているから、始められるのです。
夏に撒いた種はここから少しずつ出てくる
夏に頑張った人ほど、9月に入ってすぐ結果を求めたくなるかもしれません。
これだけ勉強したのだから、すぐに点数が上がってほしい。
そう思うのは自然です。
でも、勉強の成果は、いつもすぐに見えるわけではありません。
夏に撒いた種が、9月に一気に花開くとは限りません。
少しずつ芽が出てくるものです。
英単語を覚えたこと。
数学の問題を解き直したこと。
古文単語を積み上げたこと。
理科や社会の基礎を進めたこと。
過去問を解いて課題を見つけたこと。
自習室で毎日机に向かったこと。
それらは、すぐに点数として見えないこともあります。
しかし、正しい方向に積み上げてきたものは、少しずつ効いてきます。
だからこそ、焦らないことです。
焦って手を止めるのではなく、水をやり続けることです。
焦って違う畑に行かない
9月以降に気をつけてほしいことがあります。
それは、焦って別の教材に次々と手を出したり、急に勉強環境を変えたりしすぎることです。
思ったより結果が出ない。
模試の点数が上がらない。
過去問で思うように取れない。
周りの人が違う教材を使っている。
SNSで別の勉強法を見た。
そうすると、
「この教材ではダメなのではないか」
「もっと良い方法があるのではないか」
「今の環境を変えた方がいいのではないか」
と思うことがあります。
もちろん、本当に修正が必要なこともあります。
間違った勉強法を続ける必要はありません。
ただ、必要な修正と、焦りから来る迷走は違います。
せっかく夏に種を撒いたのに、芽が出る前に違う畑へ移ってしまう。
これでは、なかなか実りません。
教材も、勉強法も、環境も、一定期間やり切ることで初めて成果が見えてきます。
不安になった時こそ、一人で判断しすぎないことです。
本当に変えるべきなのか。
それとも、もう少し続けるべきなのか。
何を修正すればよいのか。
どこは信じて続けるべきなのか。
そこを一緒に確認することが大切です。
逆転は普通の積み重ねの先にしかない
受験では、「逆転合格」という言葉がよく使われます。
もちろん、最後まで伸びる生徒はいます。
秋から大きく変わる生徒もいます。
しかし、逆転は特別な魔法で起きるものではありません。
普通の積み重ねの先にしかありません。
英単語を覚える。
英文法を固める。
数学の基本問題を解き直す。
古文単語を覚える。
理科や社会の基礎を確認する。
過去問を分析する。
間違えた問題を復習する。
毎日塾に来る。
隙間時間を使う。
優先順位を決めて、やるべきことをやる。
こうした一つひとつは、派手ではありません。
でも、最後に力になるのは、こういう普通の積み重ねです。
特別な方法を探しすぎるよりも、目の前の基本をどれだけやり切れるか。
そこが、最後の差になります。
最後の最後はやっぱり基礎
9月以降、受験勉強はどんどん実践的になります。
過去問。
模試。
志望校対策。
推薦入試。
公募推薦。
共通テスト対策。
個別試験対策。
やることは増えていきます。
しかし、どれだけ実践的な勉強に進んでも、最後の最後に大切なのは基礎です。
英単語が曖昧なら、長文は読めません。
英文法が曖昧なら、正確に読めません。
数学の基本が抜けていれば、応用問題で崩れます。
古文単語や文法が弱ければ、文章は読めません。
理科や社会の基礎知識がなければ、得点は安定しません。
難しい問題を解く力も、基礎の上にあります。
過去問を解く中で課題が見えた時、結局戻るべき場所は基礎であることが多いです。
だから、9月以降も基礎を軽く見ないことです。
「もう基礎をやっている場合ではない」
ではなく、
「基礎を使える形にする」
という意識が大切です。
最後に
9月から、受験勉強は次の段階に入ります。
自由に勉強できる時間は大幅に短くなります。
指定校推薦や公募推薦の動きもあり、学校の雰囲気も変わっていきます。
周りの様子を見て、焦ることもあるかもしれません。
でも、大切なのは、自分の受験に戻ることです。
優先順位を決める。
英語と数学を大切にする。
理系なら理科も大切にする。
隙間時間を使う。
シーンごとにやる勉強を決める。
夏に撒いた種に、焦らず水をやり続ける。
不安だからといって、違う畑に移りすぎない。
普通の積み重ねを続ける。
最後の最後まで基礎を大切にする。
夏にやってきたことは、ここから少しずつ形になっていきます。
焦らなくていい。
でも、止まってはいけません。
ここからは、夏に作った土台を、秋の実践につなげていく時期です。
一つひとつ、やるべきことを積み重ねていきましょう。
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シン塾代表 三谷知廣
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